30代独身「無論、持論」

元大卒フリーター。あらゆることに手を出した結果、何もできない人になった。

半年

人生が半年止まってしまったらしい。

 

その間に色々進んでるしコロナも終わりかけてるんだが、そういう世の中の機微は本当にどうでもよくて、いやコロナが終わることによって人々が出てきてどこも混雑するのは本当に嫌だが、とにかく止まっている間に歳を取り、取り残されている感じはとんでもない。

ただでさえ全力を出さねば人に追いつかないというのに。仕事なんかしている場合じゃない。

 

思えば、仕事をしている時間というのは、時間を切り売りして金を得るために過ぎず、人生の何にもならない時間だ。仕事は悪である。

そこになけなしの社会との繋がりや、それでしかなし得ない経験と実績があることも間違いじゃないが、仕事しかない人生など片手落ちどころか、そんなもんは人生じゃないと言いたい。

 

社会との繋がりの中にあり、家庭を持ち次世代に繋ぎ、自己を実現することにあるのでは。その自己実現の確立においては仕事が寄与するもの、それこそ仕事により達成し得るものもあるが、それ以外ができなくなるならば最終的に人生としては大したものにならない。

 

ありがたいことに俺の仕事は価値あるものを生み出し、後世に遺すことができるので自己実現に近い性質も持っているのだが、しかし他にも達成したいことはあるのだ。どうにかして、先に進めたい。

 

仕事が自己実現の一つである以上はそれを通してお金を得ることも良いのだが、自己実現に主軸を置くとやはり他を蔑ろにするわけにはいかず、その最低限のラインの報酬が残念ながら仕事における自己の価値であり、それはもうそれ以上でもそれ以下でもない。非常に残念なことに安い報酬しか得られないのが今の仕事である。

 

しかし、その一方で活用の仕方により時間の自由が利くのは間違いがない。よく考えれば、今の仕事で出世するよりは他で活躍し、新たな自己実現をすること、またもっと言えばそれにより報酬を得ることの方がよほど価値がある。今の仕事には限度があるからして、これはもうベーシックインカムなんだと割り切ればいい。

 

残業をしないと年齢の平均以下、大学を見れば下の下に落ち着くが、それは割り切るしかない。なんとか生きていけないこともない報酬でもある。それより残された時間が少ないのだから、この年齢における時間というものの方がはるかに価値が大きいと言えよう。

 

金は時間に勝ることは決してない。金に目がくらみ、時間を浪費することのなきよう。失った半年以上を、二度と失うことのなきよう。