今ならあの人の気持ちがわかる。
弾き出されたあの人の気持ちが。
迷惑をかけないように去るということをしていきたい。
俺は、たぶん俺しかいないみたいな時になったら活躍できる。その力はある。そこだけは最後の砦。
でも、誰かの下でっていうのが強烈に苦手。
親父もきっとそうだったんだ。同じキャリアを歩むのだろう。
唯一の違いは、彼は昭和に生きたこと。
良かったね、と思う。
彼がもし平成・令和の時代に生きたらこうなっていたのだろう。
昭和だったからこそあの人生になり、俺が生まれて今こうして生きているわけで。
俺は、次の世代を残すこともできず、東京のこのクソみたいに狭い部屋で一人寂しく生きて死ぬ。
守るものもなく何事も為すことなく。
こだわりがどんどん消えていく。つまらないのだもの。
夢もないし。そこで希望もなくなれば、あとは惰性なもんさ。
そういうおっさん・おばさんも見てきている。結婚できないこと、子供がいないこと、これは地獄だよ。最後は1人。これは揺るがないと思う。まぁ、いても1人になることもある人生ゲームだけどね。それくらいはさすがに知ってる。
ただ、いないというのは確実にゼロだからね。可能性。
世のためとか、ましてや会社のためとかじゃなく、自分の人生のために生きたい。
もう、ほかのこと構ってる場合じゃない。
どうやったって迷惑なら、せめて楽しくやっていきたいじゃんね。
ここにいてものし上がれない。
何か、人生を変えたい。もう、限界。
限界を生み出したのは自分だけど。