30代独身「無論、持論」

元大卒フリーター。あらゆることに手を出した結果、何もできない人になった。

袋小路

明らかに熱意が消えてしまっていることに焦らない自分に対して一番の焦りを感じる。これはなんと、昔想ったつまらない、くだらない人間ではないのか。

 

新しいものにワクワクすること少なく、惰性でドラマを観て漫画を読み耽り、しかし時間の必要な映画は観ることなく、新しい音楽を取り入れず。

自ら発信することなくも少なくなり、それはあれだけ執着したSNSに対してもである。人との繋がりや賞賛を過度に求めることがなくなった。その対象者に遠く及ばず、勝てないことが明白だからである。

 

今の仕事に対して、時間をかけ綿密に計算され議論され、多くの力によって生み出されるそれに対して興味が小さくなっていることに驚いた。世の人は、当たり前にそこにあるそれがどれほどの力量と熱量で生み出されているかに価値を見出すことができず、もはや俺はそれをなんのためにやっているのかわからない。これも特段賞賛を得られることではないからだ。自己実現の最たるものは自らが価値を認めることにあると思ったが、それすら敵わぬとなればもはや何の意味もないことである。

 

転職するとて、では何をもって選ぶのか。もはや出遅れており、何らかのカリスマがあるわけでもないので大金や時間を得ることは難しい。夢を持ち生きることができない。

 

袋小路にいる、そんな春の昼下がり。

いいよ、とりあえず寝よう。